umaベートとは?

18世紀のフランス。

歴史に残る獣害事件が起こります。

 

フランス語でベート(怪物の意)と呼ばれるこの獣は、今も「ジェヴォーダンの悪魔」として有名で、その正体の追求がされているUMAなのです。

 

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その怪物は謎の猛獣だった!

花の都パリからはるか南、フランスのジェヴォーダンは今も昔ものどかな雰囲気の山岳地帯です。農業と牧畜で生計を立てる人が多いこの平和な一帯で、怖ろしい事件が起こります。

1764年、うら若き女性が大きな獣に襲われたのです。

命からがら逃げた女性は「子牛ほどもある大きな獣だった、オオカミなんかではない」と証言します。

 

さらに同じような獣による襲撃事件が次々と起こり、一説には犠牲者百人以上とも伝えられています。

目撃者も多く、一貫して「オオカミより大きな猛獣」といいます。

 

まとめると、体長は1.7mくらい。

 

広い胸部、小さく立った耳、尾がふさふさした毛、背中に一本の縞があるのだそうです。

 

狙うのはほとんど女性と子供。最初に頭に噛みつく習性だったらしいです。

 

想像するだけでも恐ろしい・・・。

 

怪物(ベート)と呼ばれたのは当然ですね。

このベートによりのどかなジェヴォーダン地方は恐怖に包まれたのです。

 

事件の終わり、謎の始まり

 

ベートの凶行はパリにも伝わりました。

 

国王ルイ15世は軍を出し、ベート狩りを始めます。

 

そして巨大なオオカミが仕留められました。

剥製にされ、王宮へと運ばれました。

「こいつがベート」だと一安心・・・ところが襲撃事件は止まりません。

 

ベートは別にいたのです。

ここで一人の男、ジャン・シャストルが登場します。

 

敬虔なクリスチャンで猟師であったシャストルは、銀の弾丸でついに一頭の猛獣を倒します。

これがジェヴォーダンの獣事件の終わりでした。

 

ベートの死体はパリに送られ、はく製にされたといいます。

 

近年、パリの博物館でそのはく製と思われるものが見つかり、獣がシマハイエナとわかりました。

フランスにはいないはずの動物です。

体の大きさは足りませんが、ベートの特徴にも近く、正体の最有力です。

ただこの事件、まだ謎があるようなのです。

諸説入り乱れるベートの真相

ベート退治で英雄となったシャストルですが、このシマハイエナを飼っていたという話があります。

つまりシャストル自身が人を襲うように命令し、自分で討ち取るという自作自演ではないかと疑われているのです。

銀の弾丸とかたしかにヤラセみたいですしね。

 

また、狼男説も健在です。満月で変身するモンスターではなく、当時個人あるいは集団でオオカミに成り切って犯罪を繰り返す事件もあったのです。

 

今でいうカルトなのですが、そうなるとシャストルやはく製の話がおかしなことになるのですが…。

 

ルイ15世王朝に反する団体の仕業という人もいれば、ベートは未知のUMAだったという人もいます。

 

この事件、よく映画などになっていて、さまざまな解釈がされています。

世界一有名な獣害事件として、今も謎を投げかけているのです。

 

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動物に襲われるということ

日本の獣害事件で有名なのは大正時代の「三毛別ヒグマ事件」でしょう。

UMA並みの巨大ヒグマに何人もの人が襲われ、今も伝説的に話題となります。

こんなに大きな熊に襲われたら無事で済むはずが無いですよね。

 

時々起こる獣害事件は、人間は弱いのだということを改めて教えてくれます。

 

まあ、ゴキブリにも太刀打ちできない人も多いでしょうが。(私のことです笑)

 

ジェヴォーダンの獣ベート事件も「人間が一番じゃないぞ」というような感覚で、今も伝えられているのでしょう。

こうした寓話性の高いUMAという点で、ベートは他とは毛色の違う存在なのです。