umaのモノスとは?

1929年、一枚の猿の写真が生物学会に激震をもたらしました。

 

モノスと呼ばれたその猿は、類人猿のようでもあり、ヒトと猿を繋ぐ進化の穴・ミッシングリンクではないかというのです。

 

未知の猿モノスは、本当に実在するのでしょうか?

 

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人間の祖先とされた新猿人モノス

 

1920年のことだったといいます。

 

スイスの地質学者フランソワ・ド・ロワをリーダーとする調査団が、南米ベネズエラとコロンビアの国境付近のジャングルで、二匹の猿に襲われたそうです。

 

一匹を射殺、一匹は逃げました。
見ればこの猿、体長は1.5m。尾はなく、腕が異様に長い。猿というより猿人というような姿です。

南米にそんな生き物はいません。

ロワはそれを写真に収め、9年後に公開します。

ド・ロワの類人猿」と呼ばれるようになったこの写真。

 

日本ではスペイン語で猿を意味する「モノス」と呼ばれるのですが、それを人類学者のモンタンドンが「新種の類人猿で、アメリカ原住民の祖先」と決めつけたものだから、さあ大変。

 

アメリカ大陸に類人猿はいないはずなのに、人類の祖先がいたというのだから大ニュースです。モノス騒動が始まりました。

 

モノスのメッキが剥がれてゆく

モノスが類人猿で、アメリカ原住民の祖先であったとしたら、ヒトと猿を結ぶ進化の空白に当たるものです。

 

学会が騒然となったのはうなずけます。

しかし、公開当初から疑う人も少なくありませんでした。

 

モノスが南米に多いクモザルではないかというのです。

 

ただ、クモザルには長い尾があるはずだし、1.5mは大きすぎます。

 

対して「尾がなかった」「1.5m」というのはロワの証言で、写真ではそこまで確認できないのです。

 

さらに、モンタンドンが差別的な男で、元々アメリカ原住民を猿同然と考えているところがあるなど、怪しい話が続々と飛び出してきたのです。

 

また、写真の背景がジャングルらしくない、ロワが奇妙な猿人であるのにそれを食料にしたなど、疑いの目は厳しくなってゆきます。

 

ロワは本物だと主張したままこの世を去り、真実はわかっていません。

1954年にイギリスのハンターがモノスらしき生き物に襲われたという記録はありますが、以降すっかり情報も途絶えてしまっているのです。

 

モノスは猿人興行だったのか?

現在、モノスはクモザルを使ったフェイクか奇形のクモザルであったということでほぼ決着しています。

 

しかし、未知の類人猿であるという学者も少数はいるようです。

アマゾンは新種発見が今も多い最大の秘境ですから、未知の猿あるいはもっとヒトに近い種が隠れ棲んでいるかもしれません。

 

50代より下の人は記憶にないかもしれませんが、1976年に日本にオリバー君というチンパンジーがやってきて、メディアを席巻していました。

 

オリバー君はタバコを吸ったり、ハミガキしたりして、「人と猿の混血」などとかなりペテンなキャッチフレーズがつけられていた見世物だったのです。

 

ただ、オリバー君の立ち振る舞いは本当に人間そのもので、混血と言われても信じてしまうほどでした。

モノスとオリバー君にはどこか繋がるものを感じます。

謎を投げかけ、いつしか忘れ去られてしまう、その時代ならではのUMAといえるかもしれません。

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アマゾンへの浪漫主義も

コナン・ドイルの小説「失われた世界」には、南米で生き残っていた恐竜と類人猿が登場します。

 

小説が書かれた19世紀末から20世紀初頭、アマゾンのジャングルは未知の残るエリアだったのです。

 

モノスがフェイクだったか本物だったかは定かではありませんが、そこに南米ジャングルに魅せられる大衆心理が作用していたとは考えられないでしょうか。

 

モノスは人の「ジャングルに生き残っていてほしい」と思うUMAの象徴だったのかもしれません。