umaのトランコ!水棲のゾウ?

陸海の人気者ゾウとクジラが合体したようなUMAがいます。

「トランコ」と呼ばれる未知動物で、名前もなんとなく可愛いし、水族館にいればお客さんも大勢来るかもしれません。

ただ、このトランコは目撃もほとんどなく、正体も見当がつかず謎まみれのUMAなのです。

トランコとは?

トランコの目撃事件は1922年にさかのぼります。
南アフリカの沖合で、二頭のシャチが見たこともない大型獣と格闘しているのを海水浴客が見たというものです。

健闘虚しくシャチにやられた奇獣は、海岸に打ち上げられ、写真にも収められました。

 

全身が白い毛で覆われた、15mほどもある生物で、1.5mくらいのゾウの鼻のような器官を持っていたそうで、それをシャチに打ちつけて戦っていました。

さらにアザラシのようなひれ、ロブスターのような尾……もう、グダグダ感満載の証言が残っています。

 

そんな想像もできない生物だったため、ろくに調査もされずやがて波に流されてしまったそうです。

以上がトランコの唯一の目撃事件の顛末。

 

その後、生きたトランコを見たという話はありません。

これだけだとずいぶん頼りないUMAなのですが、トランコと思われる死骸は、今でも時折海岸に打ち上げられているのです。

 

無残なトランコが浜に漂着した?

海岸に打ち上げられた正体不明の死骸を「グロブスター」といいます。

2017年の2月に、フィリピンに白い毛のようなものに覆われた6mほどもあるグロブスターが漂着しました。

 

最初は「クジラの脂肪の塊」ともっともらしい見解だったのですが、そのグロブスターは明らかに食いちぎられており、肉のようなものも見えます。

 

つまり、脂肪の塊などではなく、ある生物の体そのものである可能性が高いのでした。

  • 「これ、なんやねん?」
  • 「白い毛あるし、大きいし、トランコちゃうかー」

 

となったわけです。

まあ、筋肉の繊維が白い毛のように見えることもあるので、そんな状態のグロブスターは多いんですが……。

 

インドにはゾウのような鼻を持った「マカラ」という怪魚の伝説があって、これもトランコを基にした話といわれています。

トランコらしきグロブスターの漂着は、東南アジアからアフリカにかけて数例見られ、生息地はインド洋、南太平洋と思われます。

 

ただのゾウ!いや新種の哺乳類だ!

トランコの正体も謎です。

厳しいのはトランコの特徴と似た生物が、古代生物にも現存生物にも見当たらないこと。

 

ゾウの鼻のようなといっていますが、それが鼻かどうかもわかっていません。

トランコは頭部も確認されていないのです。

 

謎×謎のUMAではつかみどころがありません。

そこで「海に入ったゾウではないか」とも考えられています。

 

たまたま海を泳いでいたゾウを、シャチが襲ったのを見られただけで、グロブスターは関係なしだというのです。

こうまで正体不明だと、それでもいいような気もするんですが。

 

期待論でいうなら、進化説ではゾウが海に進出して、今のジュゴンやマナティら海牛類になったといわれていますから、鼻の長さを残して進化した海牛ももしかしたらいるかもしれません。

そんな目立つ大型動物が見つかっていないとは思えませんが、新種の海棲哺乳類の可能性もわずかにある、といっておきましょう。

まとめ

モコモコ白毛のゾウみたいなクジラ――想像すると可愛いのですが、トランコが実在していたとしても、むしろ気持ち悪い動物のようにも思えます。

でっかいウミウシみたいな感じもするのです。

 

せいぜい「きも可愛い」といわれるくらいでしょう。

見つからずに、想像しているだけのほうがいいかもしれませんね。