uma~タッツェルブルム

美しい山々の連なる中央ヨーロッパ・アルプス地方。

風光明媚なこの地に、世にも気味の悪いUMAが生息しています。

鉤爪を持ったヘビ、トンネルのミミズ、飛び跳ねる芋虫……などと不気味な別名を持つUMAタッツェルブルム。

それは伝説の蛇王バジリスクなのかもしれません。

スポンサーリンク

タッツェルブルムとは?

「タッツェルブルム」といっても聞きなれないかもしれませんが、UMAファンには昔からよく知られていました。

その意味はドイツ語で「足のある虫」

なんでも、標高500~2.000mのアルプスの洞窟などに隠れており、春から夏によく見られるとか。

大きさは60cmから2m。猫のような顔、ヘビのような長い体、そして最大の特徴は前足だけがあるという妖怪じみた姿をしています。

ヨーロッパでは有名なUMAで、ネッシーや雪男と同格に扱われるほどです。

伝説にも登場し、絵なども多く残っているところを見ると、日本のツチノコと同じようなポジションの人気UMAなのでしょう。

その性格は凶暴で、人間に飛びかかってくることもあります。

また、口から猛毒を吐くという非常に迷惑なやつです。

驚異的な目撃情報が次々と

1800年代までは、タッツェルブルムがよく目撃されたそうです。

20世紀になるとその数は減りますが、まだ生存しているらしく時々見られるといいます。

1921年、ザルツブルク近郊で体長1m弱の、猫の顔をした生物が3mもジャンプして人々を驚かせました。

1979年には、アルプス地方で養豚場の豚が心臓まひで倒れる事件があり、そこの経営者が1.5m~2mのタッツェルブルムを見たと証言しました。

たしかに心臓も止まるような驚くべき大きさです。

2009年にもイタリアとスイスの国境付近で多くの目撃情報が寄せられました。

1934年にはタッツェルブルムが写真に撮られています。

そこには後肢がなく、前肢だけのヌメヌメとしたサンショウウオのような生物が写っていました。

2000年にはスイスの大学にタッツェルブルムのものらしい骨が寄贈されています。

今もアルプスにこのUMAは潜んでいるようです。

スポンサーリンク

タッツェルブルムは両生類か?

タッツェルブルムの「前肢だけ」という特徴から、その正体と考えられているのは両生類のサイレンです。

知らない人も多いでしょうが、日本でも大きなペットショップなら売っていることがあります。

サイレンはアメリカからメキシコにかけての川や沼に棲息し、その姿はウナギに前足だけをつけたような生き物です。

大きいものは80cmくらいもあり、たまには鳴くこともあります。

タッツェルブルムも鳴くという証言があるのです。

春から夏に見られるのも冬眠明けなのでしょう。

顔はガラの悪いウーパールーパーみたいですから、まあ猫っぽいかな~と言えなくもありません。

相違点はヨーロッパにいないこと、凶暴なことですが、未知のヨーロッパサイレンがいるのは不思議ではありませんし、タッツェルブルムの見た目では悪そうに見られても納得です。

そこにドクハキコブラなどの伝聞が加味され、タッツェルブルム像が作られていったと思われます。

伝説にまぎれた真実もある

タッツェルブルムの目撃情報には「頭にトサカがあった」「くちばしがあった」「鎌首を立てて這う」といったものもあります。

これらはRPGの常連バジリスク(コカトリスともいう)の特徴です。

人によってはタッツェルブルムとバシリスクは混同されているようです。

タッツェルブルムがバシリスク伝説に転化したのかもしれません。

タッツェルブルムはおとなしく引きこもっているだけなのに、ずいぶんな濡れ衣を着せられたものです。

 

映画キングコングにタッツェルブルムに似た生物も登場しています。